ドバイメトロ徹底解説!シンプルな料金設定&乗り方と注意点まとめ
2017年9月27日
ドバイでの移動手段はタクシーやバス、車などありますがドバイメトロが開通してからは移動の利便性が格段にあがりました。人気の観光スポットを通るのでうまく利用すれば思いっきりドバイを楽しめます。料金体系も路線もシンプルでわかりやすいのですが、注意点やややこしい部分もありますので利用方法をしっかりと見ていきましょう!
ドバイメトロについて
ドバイメトロはドバイの主要地域や空港を結ぶ移動手段として、地元民や観光客に重宝されています。次の電車がくる間隔も4~7分なので利用しやすく、すべてのメトロ駅にバス乗り場、タクシー乗り場、駐輪場があり下車後の移動もスムーズです。
また、全自動無人運転の鉄道システムとして世界最長でギネスブックにも登録されており、車掌さんもいません。
このドバイメトロを建設したのは三菱重工業、三菱商事、大林組、鹿島、トルコYapi Merkezi Insaat Ve Sanayi A.S社の5社で、遠い異国の地にまで日本の技術が使われています。
全長 | 75km |
電車数 | 87本 |
路線 | レッドライン グリーンライン |
駅数 | レッドライン:29駅 グリーンライン:20駅 |
開通年 | レッドライン:2009年9月 グリーンライン:2011年9月 |
車両数 | 5両編成(うち1車両はゴールドクラス、もう1車両は女性子供専用車両、他の3両が通常車両) |
運賃 | AED 3(約90円)~ |
電車がくる間隔 | 4~7分 |
シンプルな路線
ドバイメトロはレッドラインとグリーンラインの2路線だけなのでシンプルでわかりやすくなっています。
レッドラインはシェイクザイード通りを平行して走っています。「ブルジュ・ハリファ」、「ドバイモール」、「ドバイ・ファウンテン」や「モール・オブ・ジ・エミレーツ」など観光客に人気のスポットから空港もレッドライン沿いにあります。
グリーンラインはドバイの伝統的な雰囲気のデイラ地区〜ドバイクリークの辺りを走っています。こちらも観光客に大人気のスークやバスタキア地区へ行く場合はこちらを利用できます。
レッドラインとグリーンラインはUnion Square駅とBurjuman駅(旧Khalid Bin Al Waleed駅)で乗り換えできます。
駅のデザイン
レッドラインの駅はどこも写真のような近代的な外観で統一されているので見つけやすいです。そして駅構内は地球、空気、水、火と4つのイメージに分けられてデザインされています。地球をモチーフにした駅→こげ茶色、空気→緑、水→青&白、火→赤とオレンジを基調にしていて、どこも清潔で近代的でした。
世界の美しい地下鉄ランキングにも常連のブルジュマン駅(Burjuman)です。こちらは海洋をイメージした駅で、見ているだけでも楽しめます。
グリーンラインは外観・内装共にオールドドバイのイメージで落ち着いた雰囲気の駅が多いです。
運賃体系もシンプル
ドバイメトロは運賃体系もとってもシンプルです。移動するゾーン(Zone)の数で料金が変わる仕組みになっています。
上図のようにゾーンが分けられていて同じゾーン内を移動するのであれば1ゾーン分の運賃、隣のゾーンの駅へ行くなら2ゾーン分の運賃になります。
例えばNoor Islamic Bank駅からEnergy駅に行くのには10駅も移動するのに運賃は1ゾーン分ですがNoor Islamic Bank駅からBusiness Bay駅へ行くには1駅しか移動していないにも関わらず2ゾーン分の運賃となります。
ちなみにゾーン3,4,7などメトロの走っていないゾーンはバスが走っているゾーンです。
切符について
メトロの乗車には切符やプリペイドカードを購入するのですが種類が4種類あります。ノル・レッドチケット(NOL Red Ticket)、ノル・シルバーカード(NOL Silver Card)、ノル・シルゴールドカード(NOL Gold Card)、ノル・パーソナルカード(NOL Personal Card)。
ガイドブックなどで観光客にお勧めされているのはノル・レッドチケットが多いようですが、移動が多い場合はノル・シルバーカードの方がお得だったりその都度チケットを買わなくていいので便利です。
このノル・チケット/ノル・カードがちょっとややこしく注意点もあります。私は最初、ノル・レッドチケットも再利用できるのを知らずに毎回使い捨ててしまい、チケットの発行料金を無駄に支払ってしまいました。
以下の記事でノル・チケット/ノル・カード全種類の解説&比較をしています。また、購入・チャージ場所の探し方や余った残高の返金方法も解説しています。
切符の買い方
切符(ノル・チケット/ノル・カード)は駅構内の自動券売機または係員のいる窓口で購入できます。窓口は長蛇の列ができていることも多くタイミングが悪いとかなり待つ羽目になります。自動券売機もシンプルでわかりやすいのですが故障も多く、故障でなくてもクレジットカードがなぜか使えなかったりたまに発券に時間かかったりと不便な点も多かったです。
また、購入/チャージできる場所が切符の種類によって違うので注意が必要です。
車両のクラスについて
ドバイメトロは5両編成ですが、そのうち端の1車両はゴールドクラス(Gold Class)、もう1車両は女性子供専用車両(Women&Children Cabin)、他の3車両が通常車両(標識なし)となっています。
ゴールドクラス
日本で言うグリーン車のようなもので通常車両の倍の料金です。ただ、ドバイメトロ自体が激安なのでゴールドクラスでもびっくりするような値段ではありません。通常車両よりラグジュアリーで空いているので快適に過ごすことができます。
女性子供専用車両
その名の通り女性と子供専用で、男性は入れません。ゴールドクラスのように別料金はなく、通常料金で乗ることができます。ベビーカーやバッグ置き場もあります。
通常車両
女性でも男性でも乗ることができます。料金も一番安いので混み合うことが多いです。
注意したいのは、通常クラスの切符なのにゴールドクラスに乗ったり、男性が女性子供専用車両に乗ってしまうと罰金AED100(約3,000円)が科せられます。
ホームの乗り口や車内にも目印の標識などあるので間違わないようにしましょう。
注意点
ドバイメトロのルールは厳しく、従わないと罰金が科せられます。例えば飲食、居眠り、アルコールの持ち込みなど日本ではOKなことでもドバイではアウトです。また、車内に持ち込めるバッグの大きさと数も決められています。いかなる理由でもルールはルールだからと見逃してもらえません。知らなかったや間違えてしまったとならないよう、メトロを利用する前にしっかりとチェックしておきましょう。
運行時間
通常運行
土曜日~木曜日:6:00-23:00
金曜日:14:00-24:00
ラマダン期間中
土曜日~木曜日:6:00-24:00
金曜日:14:00-24:00
バスへの乗り換え
バスに乗る際もメトロと同じノル・チケット/ノル・カードを使用します。メトロ駅にはそれぞれバス停がありますので乗り換えもスムーズにできます。
メトロを降りてから30分以内にバスに乗り換えれば、メトロとバス両方で移動したゾーンの総数によって運賃が請求されます。ですので同じゾーン内であればメトロを乗ってバスに乗り換えても1ゾーン分の料金で移動できるということです。しかも乗り換えは3回まで可能です。
ただし、移動時間は全部で180分以内の場合で片道移動の場合に適用されます。改札を出た駅から再度改札を通ると乗り換えとは認識されません。
メトロに乗った感想
ドバイメトロは駅や電車のデザインが近代的ですし、窓からゴージャスな高層ビル群などの街並みを見ると電車ではなく、まるで未来の乗り物に乗っているようでした。揺れもなくスムーズな走行でした。
ただ、通常クラスはかなり混みあうことが多く、なかなか座ることはできませんでした。また、インド人やパキスタン人男性が多く彼ら特有の臭いが常に漂っています。ワキガのような臭いといいますか・・・鼻で呼吸できないほどです。
女性子供専用車両は通常車両よりも比較的空いてることも多くワキガ臭もほぼありませんがたまに香水のきつい臭いがすることも。
ですので通常車両、女性子供専用車両は臭いに敏感な方や車酔いする方は控えた方がいいかと思います。ゴールドクラスは通常クラスよりも空いていますし、臭いもましかと思います。
※記事中の料金は1AED=30円で計算しています。
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